女性のからだで見る漢方

女性のからだの不調とバランス仕事や家事に追われ忙しい毎日を送り、ストレスの多い現代を生きている女性たち。気づかないうちに疲れがたまり、からだや心、肌に不調を感じる人は多いのではないでしょうか。さらに女性の体は、毎月の生理によってホルモンの分泌の波に絶えず影響され、冷えたり、むくんだり、イライラしたり、肌が荒れたり…。いやになっちゃいますね。
バランスの変化によって左右されやすい体調のコントロールの難しさに悩んでいる人は数多くいらっしゃいます。

女性は思春期、妊娠・出産期、更年期にバランスが大きく変動し、さまざまな不調が起こりやすくなります。病院に行くほどでもない症状や、病院に行って検査しても異常なしといわれてしまうような不調もあります。 西洋医学が臓器別に悪い部分だけにターゲットを絞って治療をするのに対し、漢方は体全体を整え、自然にからだの治癒力を高めます。漢方は、現代を生きる女性にとって大きな助けになるはずです。ここでは女性に多い不調や病気をあげて、漢方ができることを紹介しています。

女性のからだで見る気血水

からだは「気、血、水」という3つの要素から構成されており、バランスが重要となります。
この3つの要素のバランスが崩れると、からだの不調が出てきます。
女性の場合は「血(けつ)」の部分が特に大事になります。

気血水

気血水のわかりやすい説明

気血水:血の減り(貧血)

月に1度、生理によって急激にバランスを崩す機会がやってきます。
女性の生理とからだのバランス比較的、気血水のバランスをしっかり保っている人であればからだの不調は少ないです。しかし、現代ではストレス、食の欧米化、ダイエットなどで気づかないうちにバランスを崩し、不調を感じている人が多くいます。
女性は生理、妊娠、出産、閉経などで「血」が足りなくなったり、流れが悪くなったりし、「血」に多く負担がかかり、からだのバランスが大きく乱れ、体調を崩します。また、「血」に異常があると運んでいる「気」の部分にも異常があらわれやすくなります。
そのため、「気」と「血」の異常による症状は軽いものも含め、女性に多く見られます。

下表の症状で悩みがない人は少ないのではないでしょうか。 特に生理中、生理前に体調を崩してしまう人は「気」、「血」の異常であることが多いです。 日常的に起こっている人はよりバランスが崩れているでしょう。 昔はこうだった、体質だからと思っている人はあきらめずに漢方でバランスを整え、健康・キレイをとりもどしましょう。

異常 症状
気の異常 冷え、疲労、頭痛、イライラ、不安、ほてり、のぼせ、不眠、集中力低下
血の異常 便秘、貧血、肩こり、生理痛、肌荒れ、ニキビ、ふきでもの、しみ、しわ、頭痛