漢方薬と言えば中国とイメージされる方もいらっしゃいますが、実は日本独自で発展した日本の医療のひとつです。
からだのバランスを整え、その人それぞれの症状に合わせ調合します。
植物、動物、鉱物の中で薬効を持つ「生薬」と呼ばれるものを組み合わせて処方調合したものが漢方薬になります。
漢方薬を肉じゃがに例えると生薬はじゃがいも、牛肉、ニンジン、こんにゃくなどの食材となります。

漢方薬とは

漢方医学と西洋医学の違い

漢方医学西洋医学

漢方医学か西洋医学どちらかに絞って治療しなければいけないというわけではありません。症状によっては併用するとよい場合もあります。

漢方の効き方と気血水

からだは「気、血、水」という3つの要素から構成されており、バランスが重要となります。この3つの要素のバランスが崩れると、からだの不調が出てきます。放っておくと悪化し病気などを患うことが多いです。漢方はそうしたバランスの崩れを解消し、からだを正常な状態に戻す働きをします。わかりやすい例は「冷え」です。「冷え」があると寒気や便秘などのいろんな不調が現れますが、「冷え」を正常の状態に戻すと改善されます。

気血水

気血水の乱れと漢方の効き方

からだの状態は気血水以外にも五臓六腑や陰陽虚実という考え方などを総合的に判断していきます。

漢方薬の飲み方について

漢方薬の飲み方には下記のようなものがあり、用途に応じて使い分けができます。

剤形 製法
煎じ薬のイメージ 煎じ薬 生薬に含まれる有効成分を熱湯で煮出すことを「煎じる」と言い、
煮出したスープ状の薬汁が「煎じ薬」になります。
顆粒(エキス剤)のイメージ 顆粒(エキス剤) 煎じ液を濃縮したあと、スプレードライ法によって水分を蒸発させ
エキス成分を取り出し、賦形剤を加え顆粒状にしたものを言います。
散剤のイメージ 散剤 生薬を粉砕し粉状にしたものを言います。
丸剤のイメージ 丸剤 散剤に水分や蜜分を加え丸い粒状にしたものを言います。
錠剤のイメージ 錠剤 抽出したエキスより賦形剤を加え、製した服用しやすい形です。

煎じ薬とは?

煎じ薬とは漢方薬の飲み方の1つです。漢方薬の薬効を最大限に発揮できる飲み方です。
漢方薬と言われれば、包装を切って粉状のもの(顆粒、エキス剤)を飲む、または錠剤を飲むことが主流になっています。
煎じ薬は原料(生薬)を熱湯で煮出した液状のもので、有効成分の含有量が多く、漢方薬は”煎じ薬が一番効く!”とまで言われ、古来から重用されてきました。

煎じ薬と顆粒(エキス剤)について

漢方薬の煎じ薬には顆粒(エキス剤)よりも有効成分の含有量が多く、これは種々文献や学術データでも発表されています。
顆粒(エキス剤)は煎じたものから製造するため、その過程で有効成分が抜けてしまいます。
ある病院では煎じ薬と顆粒(エキス剤)では有効成分の量が2倍以上の開きがあるというデータが出ています。(基本的にからだに適切な漢方薬を飲んでいれば副作用が出ることはありません)以上のことから、本来の薬効という観点から言えば、「煎じ薬」を服用されることをお勧めします。